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芸術は爆発だ

岡本太郎という芸術家を知っているだろうか。1981年放映のテレビCMに「芸術は爆発だ!」というフレーズが使用され、世間注目を集めた異端の芸術家だ。

代表的な作品に大阪万博公園の「太陽の塔」や、渋谷マークシティの京王井の頭線渋谷駅とJR渋谷駅を結ぶ連絡通路に描かれている「明日の神話」があるので、あなたも目にしたことはあるかもしれない。

今は時代がやっと個性を尊重する雰囲気になってきたが、岡本が生きた1911年~1996年という時代はかなり閉鎖的な時代だったと思っていいだろう。そんな時代に、自分を主張して生きるというのはそうとう大変なことだと思われるが、摩擦をエネルギー変えて、強烈な作品を多く残した。

そんな常識人とかけ離れた生き方から発せられる言葉は、まさに爆風のように、私たちに染みついた常識を吹き飛ばしてくれる。

本の概要

アマゾンの内容紹介より
瞬間瞬間を生きているか。ほんとうの自分を貫いているか。「才能なんて勝手にしやがれだ」「ダメ人間なら、そのマイナスに賭けてみろ」 今も鋭く問いかける、生涯芸術家岡本太郎からのメッセージ。

ハイライト

 

・人生は積み重ねだとだれでも思っているようだ。ぼくは逆に、積みへらすべきだと思う。財産も知識も、蓄えれば蓄えるほど、かえって人間は自在さを失ってしまう。過去の蓄積にこだわると、いつの間にか堆積物に埋もれて身動きができなくなる。

 

おおわ

WEB検索して表示されるのは誰かが過去に書いた記事だし。おすすめ書籍で表示されるのも、自分が過去に買った本がもとになっている。便利さに浸っていると、いつのまにか自分を過去に閉じ込められてしまうことになるんだ。

・無難な道をとり、みんなと同じような動作をすること、つまり世間知にしたがって、この世の中に抵抗なく生きながらえていくことが、あたかも美徳であるように思われているのだ。徳川三百年、封建時代の伝統だろうか。ぼくはこれを「村人根性」といっている、、、

おおわ

貧しかったり、戦争中など、1人の異端な行動がまわりの生死も左右してしまうような場合は村人根性の方が都合が良かっただろう。でも、時代は変わったんだ。

・挑戦した上での不成功者と、挑戦を避けたままの不成功者とではまったく天地のへだたりがある。挑戦した不成功者には、再挑戦者としての新しい輝きが約束されるだろうが、挑戦を避けたままでオリてしまったやつには新しい人生などはない。

おおわ

挑戦すれば経験値が残るが、挑戦しなければ残るのは後悔だけだ。そして大きな成功をおさめている人ほど大きな失敗もしている。あのドナルドトランプの破産回数は4回だ。

ツイッターの声

岡本太郎からすれば「評価なんて勝手にしやがれ。」だろうが、出版から24年もたつのに、ツイートは絶えない。いまだに根強い支持を得ているようだ。

まとめ

僕が初めてこの本を読んだのは、大阪で太陽の塔を見た後だった。太陽の塔の存在感とふてぶてしさが衝撃すぎて、いったいこれを創った人はなにを考えているのか知りたくなった。読んでみるとまさに太陽の塔みたいな人で、あぁなるほどと妙に納得したのを覚えている。

よく言われることだが、創造の前には破壊が必要だ。すべてのものは変化するというのがこの世界の法則だが、変化とはまさに破壊と創造の繰り返しに他ならない。だから、その法則の中にいる人間もスムーズに破壊と創造を繰り返していくことが理にかなっているといえるだろう。

岡本太郎の言う「爆発」という表現もそのことをあらわしたものだと思う。瞬間瞬間に囚われのない自分をぶつけていく。そうすると卵が割れた時の様に、パァっと内側から外へ向かってエネルギーが広がる。そんな様子を「爆発」に例えたのだろう。

子供の時に無心で遊んでいたことを思い出してもらえると、わかりやすいかもしれない。ではなぜ、大人になると子供の様に遊ぶことが難しくなるだろうか。それは、世間の目や常識、だれかの価値観などが卵にまとわりついてしまって、ぶつけたとしてもスーパーボールみたいに跳ね返ってしまうからだ。

もちろん、常識や世間体を気にするのが悪いということではない。社会で生きていくためには必要な時もある。でも、24時間装着していては息苦しくなってしまうだろう。自分の考えを否定されるのが好きな人はいないから、ほっとくと自分を肯定する意見だけを集めてしまうが、それでは余計自分を締めつけているようなものだ。

だからこそ、自分を否定する様な意見を受け入れて、まさに「自分の中に毒を持つ」ことで、いったん殻にまとわりついているものを引き剥がして、いつでも脱着可能にすることが必要なんだ。

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